【伝統工芸】暮らしを豊かにする「かご・み・ざる」とは?

日本の伝統工芸である「かご・み・ざる」。身近なものには「竹かご」やお蕎麦を盛る「そばざる」がありますね。実はこれらは、便利なモノが増えた現代でも、日常生活でとても役立つ道具なのです。
筆者も数年前から「かご・み・ざる」を少しずつ暮らしに取り入れています。今回はそれらに触れながら、伝統工芸「かご・み・ざる」の魅力をお伝えします。

かご

日本の伝統工芸品を生活に取り入れよう

日本の伝統的な道具「かご・み・ざる」とは?

古くから人々の暮らしに使われてきた道具「容器」
「かご(籠)・み(箕)・ざる(笊)」はどれも、素材を細く割いて編んだ容器をいいます。昔から日本では、竹や木を使ったものが生活道具として根付いていましたが、現代はプラスチックや金属で作られたかごやざるも多いですね。

日本では、縄文時代に使われていたとみられるかごが発見されており、大昔から人々の暮らしに根付いていたと考えられています。

「かご」「み」「ざる」の違いは?

素材が似ているこれらの道具ですが、どのような違いがあるのでしょうか?
「かご」と「ざる」は特に似ていますが、その違いは深さにあります。

  • 一般的に深く、大きなものを入れる道具を「かご」
  • お皿のように浅く、食品をそのまま入れるような道具を「ざる」

と呼ぶことが多いようです。

「み」はちりとりのような形をしており、米や豆の殻やゴミを落とすために古くから使われてきた道具です。

使われている素材は?

日本で作られている伝統的な「かご・み・ざる」の素材は、主に竹が多いです。
一口に竹といっても、鈴竹や真竹、根曲竹などいくつかの種類があります。

その他、地域によっては藤やヒバ、あけびなどの自然素材が使われていることもあります。

使う素材によって、風合いや使い方、手入れの方法などが大きく異なるのが面白い点ですね。

かごみざる

「かご・み・ざる」を暮らしに取り入れるべき理由は?

経年変化を楽しめる

竹などの自然素材で作られた「かご・み・ざる」は、経年変化が楽しめます。革製品やアンティーク家具のように、大切に使うほど味が出てくるものです。
筆者が大切にしている竹かごも、購入当時は青々とした色だったのが、使っていくうちに落ち着いた飴色に変化し、手に馴染むように柔らかくなってきました。



軽くて丈夫

昔ながらの竹かごやざるは、プラスチックや化学繊維よりも軽く、毎日使ってもストレスがありません。また、竹や木はほどよく”しなる”ため、少しの衝撃では割れたり千切れず丈夫です。長く使えるので、環境にも優しいですね。

通気性が良い

「かご・み・ざる」はとても通気性が良いのが特徴です。一見目が詰まっているように思える製品でも、自然素材であれば呼吸をしています。
そのため、野菜の水切りなどに使えるのはもちろん、洗面所や押し入れなど、湿気やカビが気になるところでも使えるのが魅力です。
手作りの品なので愛着がわく
伝統的な「かご・み・ざる」は、多くの場合が職人さんによる手作業で編まれており、世界に一つだけです。そのため、とても愛着が湧きます。
それぞれの網目や色、フォルムが少しずつ異なっているので、お気に入りを見つけるのも楽しいですね。

「かご・み・ざる」の使い方は?

調理器具として

かごやざるは調理器具として大活躍します。これは、通気性の良さや丈夫さによるものです。例えば、野菜やお米の洗浄や食器入れなどに毎日使えます。
野菜の水切りにおいても、プラスチックのザルよりも早くしっかりと水気をとってくれる優れものです。

食器として

通気性の良い竹かごやざるは、食器にもピッタリです。筆者は麺類の器としてはもちろんのこと、揚げ物を乗せたり、トーストを乗せたりと、幅広く使っています。お手入れも意外と簡単で、ひどい油汚れでなければ、水拭きや軽い水洗いで十分です。

乗せただけで料理の雰囲気が上がり、手が込んだように見えるのも嬉しい点ですよ!

インテリア・収納器具として

強度のある竹かごなどは、リビングでも大活躍します。

細々とした雑貨を入れたり、配線を隠すなど、身の回りをスッキリさせるのにおすすめです。
割れてしまうことも少なく、ある程度重いものを入れたり、落としてしまっても壊れません。また、天然素材なので、どんな家具にも馴染みやすいです。

ファッション雑貨として

かごバッグなど、ファッション雑貨としてもかごが活躍しています。長く使えるので、親子代々受け継いで使っている人もいるほどです。
また、全国には竹かごの編み方でブローチやネックレスを作っている作家さんもいます。洋服のアクセントとして、そういった和物を取り入れるのもおしゃれですね。

かご

まとめ

自然素材が使われた「かご・み・ざる」は、便利になった現代でも私たちの暮らしにフィットする道具です。気になるお手入れ方法についても、とても簡単です。洗った後にしっかりと乾かしておけば、ある程度雑に扱っても問題ありません。

これまであまり「かご・み・ざる」に注目してこなかった人も、ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか?手作りならではの風合いが楽しめ、愛着のある「暮らしの相棒」になってくれるかもしれません。



  • この記事を書いた人
  • 最新記事

IMA

みつけてINFOの管理者「IMA」です。みつけてINFOライターと共に、お金や生活に関する役立つ情報・知識を提供し、人生を賢く豊かに生き抜くための方法を伝えるサイトを目指しています。

-料理

© 2024 みつけてINFO Powered by AFFINGER5