最近流行っている「食べるオイル」をご存じですか?
健康や美容を意識する人から注目されているオイル。健康面では「脂肪酸を食事から摂取できることで注目されています。美容面でもさまざまな効果が期待され毎日の食事にプラスする人が増えています。健康面と美容面から注目されていることから最近はスーパーなどでも手に入りやすく、簡単に生活に取り入れることができます。そんな「食べるオイル」を紹介したいと思います。
食べるオイルを今日から取り入れてみよう
食べるオイルはスーパーでも手に入りやすく、使い方も小さじ1杯程度を食べ物や飲み物にかけるだけ。
中でもおすすめの食べるオイルを6つ紹介します。
6つの食べるオイル
えごま油(荏胡麻)
荏胡麻というシソ科の植物の種子をしぼって作られます。必須脂肪酸のオメガ3系脂肪酸の1つα-リノレン酸が多く含まれます。コレステロールを整える効果もあります。
加熱に弱いため、サラダや納豆、スープや味噌汁などにかけて使用します。
アマニ油(亜麻仁)
えごま油と同様、植物油。アマ科の亜麻の種子をしぼって作られます。こちらも同様に必須脂肪酸のオメガ3系脂肪酸の1つα-リノレン酸を多く含みます。小さじ1杯で1日に必要なオメガ3系脂肪酸を取ることができます。
加熱せず、料理にかけたり、混ぜたりして使用します。
ごま油(胡麻)
お馴染みのごま油。ゴマ科の胡麻からしぼって作られます。リノール酸を多く含み必須脂肪酸のオメガ6系脂肪酸を取ることができます。
ごま油は採油方法がいくつかあり、日本でよく使われているのは白ごまを焙煎したものから採油したごま油です。色は茶色く、ごまを焙煎した風味も残っています。ほかに焙煎せずそのまま採油する方法などもあります。
ごま油は加熱して料理に使っている場合が多いと思いますが、そのまま醤油と一緒に豆腐に少しかけたり、お刺身やしらすにかけたりとそのまま使用することもできます。料理の最後にまわしかけて風味とともに楽しむ使い方も美味しくごま油を取ることができます。
オリーブオイル
オリーブの果実から造られたオイル。こちらも馴染みがあります。オレイン酸を含みオメガ9系脂肪酸を取ることができます。
オリーブオイルはほかにもポリフェノールが含まれるため抗酸化作用も期待できます。また、血中コレステロールなどの血管系の疾病予防や免疫力を活発にすると言われています。
食べ方は炒めても使え、そのままサラダやパン、スープにかけても使用できます。
グレープシードオイル
ヨーロッパブドウの種子からしぼって作られます。紹介してきたオイルの中では1番馴染みが薄いオイルではないでしょうか。
ワイン生産地などブドウを多く使う地域で作られているオイルです。ブドウからしぼっているためポリフェノールを含み、オリーブオイルと同じく抗酸化物質も含まれるため美容にもよく、動脈硬化などの健康面にもよいオイルです。またリノール酸を多く含み必須脂肪酸のオメガ6系脂肪酸を取ることができます。
MCTオイル
体内にすばやく吸収されエネルギーにかえるオイルのことで、医療や介護の現場でも利用されてるオイルです。MCTオイルはココナッツやパームに含まれる中鎖脂肪酸という天然成分だけでできたオイルのことを言います。ココナッツオイルにも中鎖脂肪酸は含まれています。すばやくエネルギーにかえることができるため、ダイエットで食事制限をしている人やスポーツをしている人などエネルギー不足になりがちな場合に使用します。
MCTオイルも加熱せずかけたり、混ぜたりして使用します。
食べるオイルと脂肪酸
食べるオイルを知るときに必ず出てくる「脂肪酸、必須脂肪酸、中鎖脂肪酸」とは何かを確認しておきましょう。
脂肪酸
3大栄養素の1つ。脂質、炭水化物、タンパク質の中の脂質を構成する成分です。
脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の2種類があります。 この多価不飽和脂肪酸がオメガ3系脂肪酸、オメガ6系脂肪酸のことで「必須脂肪酸」と呼ばれています。必須脂肪酸は体内で生成できないため食事から取り入れていく必要があるためこのように呼ばれています。 中鎖脂肪酸 MCTオイルの紹介で少し出ましたが中鎖脂肪酸とはココナッツやパームから取れる天然成分のこと。脂肪酸の1つ。母乳や牛乳にも含まれています。 脂肪酸が含まれるその他のオイル 脂肪酸が多く含まれるオイルを紹介します。 オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸) えごま油、アマニ油 オメガ6脂肪酸(リノール酸・アラキドン酸) ごま油、大豆油、コーン油 オメガ9脂肪酸(オレイン酸) オリーブオイル、なたね油、アーモンドオイル、米油、キャノーラ油 飽和脂肪酸(ラウリン酸、ほか) バター、ココナッツオイル、ラード 体に必要で、健康や美容によいオイルですがまずは小さじ1杯程度からはじめてみてください。あくまでもオイルのため、食べ過ぎると太る原因にもなります。食事はバランスよく食べ、足りない栄養素を少し補うイメージで食べるオイルをはじめてみてはいかがでしょうか。 まとめ